Hello, From Underground

Lyric: 小島 美紀 / Music: 小島 崇 / Build: 2012.01
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My grandfather told to me about the world up on the ground.
Stories of the shining sun, stories of the soft moonlight.

おじいちゃんはぼくに教えてくれた、地上の世界のこと
輝く太陽のこと やさしい月明かりのこと

Cool breeze blew on his cheek. Bird song rang in his ears.
He used to climb an apple tree, and used to bite into the fruit.

彼のほおには涼しい風、耳には鳥の歌声が響いた
彼はいつもりんごの木に登り りんごの実をほおばっていた

Tell me why we have lost the world on earth.
Tell me why we can’t live up on the ground.

教えて どうしてぼくたちは地上の世界を失ってしまったの?
教えて どうしてぼくたちは地上で暮らせないの?

I want to feel the sunlight.
I want to dive into the sea.
I want to see the rainbow.
I want to see the clear blue blue sky.

ぼくは太陽の光を感じてみたい
海に飛び込んでみたい
虹を見てみたい
澄んだ青い空を見てみたいんだ

One day Father told to me why we lived here underground,
what we did to biosphere, and what we did to Mother Earth.

ある日父さんが教えてくれた どうしてぼくたちがここ地下に暮らしているのか
ぼくたち人間が生物圏に何をしたのか 母なる地球に何をしたのかを

No one can come back again from the world up on the ground.
But Grandfather went with a little hope in his bag.

地上の世界から 誰も再び戻ってこない
でも おじいちゃんは行ってしまった わずかな望みをカバンにつめて

Tell me why they couldn’t save the world on earth.
Tell me how we can get back our life on the ground.

教えて どうして彼らは地上の世界を救えなかったの?
教えて どうすれば地上の生活を取り戻すことができるの?

I want to feel the sunlight.
I want to dive into the sea.
I want to see the rainbow.
I want to see the clear blue blue sky.

ぼくは太陽の光を感じてみたい
海に飛び込んでみたい
虹を見てみたい
澄んだ青い空を見てみたい

Audio Track Commentary

そう遠くはない未来。地上は人間の手により汚染され、人の住めない世界になっていた。
住む場所を失った人々は、住む場所を地下に求め、地下都市で暮らしていた。

その都市に暮らす1人の少年が、その歌の主人公である。この少年のおじいさんは、少年時代は地上で育った。
この少年のおじいさんは、今はもう見ることのできない地上の素晴らしさを、よく少年に話して聞かせた。 輝く太陽、やさしい月明かり、鳥の歌声、、、少年は見たことのない地上の生活に憧れ、毎日、電気照明に照らされた地下都市の天井を見上げては、 その向こうにある地上の生活に思いをはせるのだった。

これまで何人もの人間が、地上の生活を求めて、地上へと旅立ったが、誰一人戻ってくることは無かった。
今、地上はどうなっているのか?人間の住める世界に戻っているのか?それとも、未だ人の近づけない世界のままなのか...

原発が爆発した日、学校へ子供を迎えに行ったときの光景を今でも忘れない。子供達は皆マスクをつけ、一人一人校舎から、迎えの車に駆け込んでゆく。
この先、那須はどうなってしまうのだろうか?子供達はどうなってしまうのだろうか? このままでは、この地球はあらゆる物質に汚染され、人間の住めない星になってしまうのではないかと、リアルに感じた。

終わりごろに流れる子供達の声は、私達の下の子供(収録時5歳)と幼稚園のお友達の声。幼稚園の後、我が家に集まってもらい、遊んでいる所を録音した。

始めのうちは、子供達が黙々と真剣に遊ぶので、録音は大変難航したが、終わりごろにはほとんど使えないくらい大騒ぎだった。所々歪んでしまっているのはご容赦願いたい。

この子供達のお陰で、あどけない、純粋な子供の笑い声を収録することができた。何度聴いても飽きない。
この子供達の声を聞いて、これからを生きるこの子供達の為に、美しい地球を残そうと多くの人に感じてもらえたらと願っている。
(小島 美紀)

震災後、いろんなアーティストの復興応援ソングが流れる中、KRAFTWERKの"Radio Activity"ばかり聴いてて。(あとAphex Twin "Xtal" とか)。そんななかアレンジしてたら、こんな曲が出来た。
なにはともあれ、この曲のアレンジで表現したかったことは2つ。"近未来"と"チェレンコフの光"だ。
チェレンコフの光とはいまさら説明する必要もないかもしれないが、核燃料がプールなどに存在する際に青白くみえる光。世界一美しい光と言われたりもするらしい。

近未来、また同じ事故がおきてしまうのでは?という強い懸念と、そんな我々の心配を全く感じず、受けとることなく淡々と稼動し、発光し続ける無機質な光。そんな両者の平行感を感じてくれたら、、、と思う。

もうこんな事故はこれっきりにしよう。

あとあまり関係ないが、いつかこの曲のアニメーションPVを作ってみたいと思っていまス。
(小島 崇)