Sleeping Bell

Lyric: 小島 美紀 / Music: 小島 崇 / Build: 2002.07
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There was a calm and big lake
in the deep deep forest.
They carried their precious bell,
fleeing from the fires of despair.

林のずっと奥深く
静かで大きな湖がありました
絶望の炎から逃れながら
彼らは大切な鐘をその湖に運びました

They sank their bell into the lake
to preserve their delightful memories.
And when they left their country,
they swore not to lose their own roots.

彼らの喜びに満ちた思い出を守る為
彼らは鐘をその湖に沈めました
そして国を去るとき 彼らは自分のルーツを決して失わないと心に誓ったのです

No one could find the bell.
And no one knows where it rings.
But it’s still sleeping in the lake,
and keeps on telling time for them.

誰もその鐘を見つけることはできませんでした
そして、誰もその鐘がどこで鳴っているのか知りません
でも、その鐘は今も湖の底で眠りつづけているのです
そして彼らに時を告げつづけているのです

Oh listen to me, little child.
You can restart the peaceful day.
Whatever happens in the future,
I hope you’ll be in a quiet land.

さあ坊や、私の言うことをよーくお聞き
あなたにはあの平和に満ちた日々を、再び取り戻すことができるはずよ
将来どんなことが起きようとも
私はあなたが平穏な土地で生きていることを願っています

Audio Track Commentary

“私のお話はこれでおしまい。 “おやすみ。ぼうや・・・。”

この曲を作詞したとき、私は妊婦だった。妊娠中、世の中は決して平和とはいえない状況だった。
子供を迎える喜びと共に、不安もいっぱいだった。子供をこの世に迎える以上、幸せに生きていけるように私にできることをしてやらなきゃなぁと思った。
どうか子供たちが生きる世界が平和であってほしい。平和でなくても、平和な世界は決して不可能ではない。諦めないでという気持ちをこめて作った。

その子ももう小学生。産まれてまだ10年ほどの間でも、学校に行きたくなかったり、震災があったり、戦争がなくたって、色んな困難なことに直面する。
平和って、決して戦争や飢餓や犯罪のない状態というわけではない。今は平和な世界に生きるというか、どんな状況でも幸せに生きられる子になって欲しいと思っている。

(小島 美紀)

ケルト好きの人なら、きっと歌詞を見てピンと来るかもしれない。 アイルランドのスライゴー修道院には、 シンボルである銀の鐘を近くの湖(ギル湖)に沈めるいうことで、イギリスの侵攻から守ったというエピソードが残っている。

これに感化されたのと、平和に満ちた時代がやってきて、これが続きますようにという願いをこめて作った曲。子供たちとその未来に向けて。

(小島 崇)