Grey Sky

Lyric: 小島 美紀 / Music: 小島 崇 / Build: 2002.08
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Can you see the red tree in the deep forest?
You know that’s my Martin’s tree, gentle Martin’s tree.

深い林の中に、赤い木が見えるかい?
あれが私のマーティンの木、優しいマーティンの木だよ

He used to play on the tree till the moon appeared.
And he always brought me a basketful of nuts.

月が夜空に現れるまで、あの子はその木で遊んだものだった
そしていつも私に籠いっぱいの木を持って帰ってくれたよ

Let me tell you, my boy. Let me watch your way.
When you lose yourself, look up into the grey sky.

言わせておくれ おまえの行く道を見守らせておくれ
道を見失った時には、あの灰色の空を見上げてごらん

Have you been to Horn Head Beach surrounded by a cliff.
You know that’s my Martin’s beach, brave Martin’s beach.

崖に囲まれた、ホーンヘッドビーチには行ったかい?
あれが私のマーティンのビーチ、 勇敢なマーティンのビーチだよ

One day he left the beach with a seal, his friend.
With his will to be a great knight to protect all friends he loves.

ある日あの子は友達のアザラシと一緒に そのビーチを去ったのさ
彼の愛するすべての友を守る為、 偉大な騎士になるという志を胸に

Let me tell you, my boy. Let me watch your way.
When you lose yourself, look up into the grey sky.

言わせておくれ おまえの行く道を見守らせておくれ
道を見失った時には、あの灰色の空を見上げてごらん

Audio Track Commentary

“その国では空はいつも灰色でした。
“その灰色の空を見つめながら “泣いている女の人がいます・・・”

このアルバムを制作中は散歩しながら歌詞を考えることが多かった。この曲も散歩しながら作詞した曲。
近くの公園を歩きながら、マーティンが森で遊び、木の実を集め・・・などと想像をめぐらしながら。

2番の歌詞に出てくる砂浜はモデルとなる浜辺がアイルランドに存在する。
アイルランドを二人で旅行した際、Bunbegという小さな町に滞在した。そこで泊まった宿で知り合ったStevenという男性が教えてくれた。
正確な名前は分からないので、二人の間でSteven’s beachと呼んでいる。

そこは急な坂を下りていった下にあり、切り立った崖に囲まれた静かなプライベートビーチといった感じ。
妙に落ち着くその浜辺、しばーらく二人でボーッと過ごした、忘れられない場所。この静かな砂浜から、少年はひっそりとアザラシと共に船を漕ぎ出したのだ。
(小島 美紀)

このアルバム最後の最後に出来た曲だ。もともとは「羊飼いの歌」という曲だったんだけど、ずーっとアレンジ面と曲のアイディアがまとまらなかった。 要はまとまりの無い曲だった。
ボツかなあと思い悩んだ挙句、思い切って"この曲でやりたいこと"を半分にしてみた。つまり「羊飼いの歌」という曲が分割され、その1つが"Grey Sky"だ。
おかげで完成した。作曲作業において、欲張り過ぎないってことはとても大事なのね。(ほんとは完成させたかった。でも技量がなくて。)
ちなみに2曲に分割されて、先に出来た曲は、"A Dream Of The Puppet"という曲。しかもこの曲はこのアルバムでは収録されず、2ndアルバム収録となっている。
ですが、"A Dream Of The Puppet(兄)"と"Grey Sky(弟)"同時に流せば、元の曲になるというわけではありません。そこまで器用ではないです。w

音楽評論家の冨澤一誠さんがすごく気に言ってくれた曲。アイリッシュ・ロックっていう感じよね。
(小島 崇)