"ゆらゆらばし"のテーマ

Music:小島 美紀・小島 崇 / Build: 2015.11
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Instrumental.

Audio Track Commentary

いつの間にか毎年恒例となっている、小学校図書ボランティア有志による人形劇。2015年度は「ゆらゆらばしのうえで」。
今回は私が言いだしっぺなので、私が中心となって進めていくことになった。
ずっと1つの場面で展開していく話は個人的に好きで、しかも、橋がクルクル回るのを実際に表現できたら、
さぞかし迫力があって面白いだろうと思い、この作品んを選んだ。
やる気満々なメンバーが集まったお陰で、舞台セット作りは非常に活気があり、とても楽しかった。
より良くしようとアイディアが飛び交い、どんどんこり始める空気、私は大好きだ。
しかし、予算がないけど、ありものでここまでセットを作ってしまうこのメンバー。さすが・・・。


今回、音楽のことはあんまり考えずに作品を決めてしまったので、どういう曲にするかイメージできるまでに随分時間がかかってしまった。
シュールでコメディック・・・ということで、ケルティックなものも考えたが、やめて、ちょっと東欧のジプシーチックな曲に決まった。
毎回のことだが、1つの舞台のために、沢山の曲を考えては沢山ボツっている。良い曲だからいいって訳ではないから。

Aメロで橋がゆらゆらしている感じ、Bメロで2匹の可笑しなやりとり、
曲の終わりごろのピアノとアコーディオンの掛け合いで、橋がクルクル回っている様子、
そして、最後のシンバルで橋の崩れるのを表現しているつもり。

そして、間に挟んだピアノのソロは、夜の静かなシーンに使う曲。
ミュージカルのオーバーチャーみたいにメドレー風に作ってみた。
舞台の始まる前のオーバーチャー、私はこれを聴くと、いつもワクワクする。
子供たちにもこれを聴いてワクワクして欲しくて。
ちなみに、このピアノソロ部分は小島崇による作曲。
本番のエンディングでは、ピアノを担当してくれたピアニストのスアレス真笛さんが、この部分を素敵にアレンジしてくれたものを演奏している。
ここでも、テキトーではなく、より良いものにと取り組んでくれているのが、本当にうれしい。


ワクワクといえば、いつも劇の始まりはテーマ曲から始まる。
だから、テーマ曲のイントロにはこだわっている。
子供たちが「あ!始まった!」とワクワクするようなイントロ!ということで、今回はこんな形に。
どうかな・・・ワクワクしてくれただろうか・・・


そんなこんなで、このステージ、絵本の世界を上手に再現しつつも、オリジナリティーあふれる、私的には満足な作品に仕上がった。
この音源、サンプルなので、テンポも少々遅いし、あんまり上手くないのが残念な感じだが、雰囲気は伝わったかな?

(小島 美紀)

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